性感染症の種類とは?感染経路や症状について
性感染症について、知りたいと思いますか?性感染症は特定の人だけがかかる病気ではなく、様々な感染経路で誰でも感染する可能性があります。
一時的な症状でも放っておくと、後々体に影響が出る場合もあるので、心当たりのある方は必ず完治するまで治療することが大切です。
この記事を読み終わる頃には性感染症についての知識を深めることができ、感染経路や症状について知ることができるでしょう。
性感染症には、どのくらいの種類がある?
性感染症にはいくつか種類があり、複数の感染症を同時に発症している場合があります。
また無症状でも感染している場合や、HIVのように感染から時間が経ってから発症する場合もあります。
心当たりのある方は検査を受けるのが1番ですが、心当たりがなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。
性感染症の種類は、以下の通りです。
- 梅毒
- 淋病感染症
- 性器クラミジア感染症
- 性器ヘルペス
- 尖圭コンジローマ
- 腟トリコモナス症
- 毛ジラミ症
- 性器カンジタ症
- B型肝炎
- C型肝炎
- 後天性免疫不全症候群(エイズ)
性感染症になる感染経路と症状は?
性感染症に感染する経路は、性交渉だけではありません。
症状のある病気とない病気もありますので、以下を参照にしてください。
また性感染症のほとんどは、自然治癒することがありません。
症状の軽いものでも完治するまで治療を続けなければ、再発を繰り返すものもありますので、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
病名 | 感染経路 | 潜伏期間 | 症状 |
梅毒 | 性的接触を介する皮膚・粘膜の病変との直接接触 | 約3週間 | 感染した部位に赤く硬いしこりができたり、ただれたりする。近辺のリンパ節が腫れる。 |
淋菌感染症 | 性的接触を介する粘膜との直接接触 | 約2〜7日間 | 男性:排尿時痛と濃尿・女性:おりものや不正出血(症状が軽く気付かないことも多い) |
性器クラミジア感染症 | 性的接触を介する粘膜との直接接触 | 約1〜3週間 | 男性:排尿時痛や尿道掻痒感・女性:症状が軽く無症状のことが多い |
性器ヘルペス | 性的接触を介する粘膜との直接接触 | 約2〜10日間 | 性器の掻痒、不快感、水泡、びらん |
尖圭コンジローマ | 性的接触を介する粘膜との直接接触 | 約3週間〜8ヶ月 | 性器・肛門周囲などに、鶏冠様の腫瘤 |
腟トリコモナス症 | 尿道や性器からの分泌物との接触(下着・タオルからの感染もあり) | 不定 | 男性:自覚症状のないことが多い・女性:自覚症状は薄いものの、おりものの増加や外陰、腟の刺激感、かゆみ |
毛ジラミ症 | 性的接触を介する陰股部、陰毛との直接接触(衣類・寝具などを介する間接的感染) | 不定(1〜2ヶ月であることが多い) | 寄生部位(主に陰股部)の掻痒 |
性器カンジタ症 | 性的接触を介して感染するものの、必ずしも発症するわけではない | 不定 | 男性:無症状・女性:外陰部の掻痒やおりものの増加 |
B型肝炎 | 血液や体液との直接接触 | 約3ヶ月 | 発熱や全身倦怠のあと、黄疸(無症候の場合もある) |
C型肝炎 | 血液や体液との直接接触 | 約2週間〜3ヶ月 | 全身倦怠感、食欲不振、黄疸(症状は軽い) |
後天性免疫不全症候群(エイズ) | 血液や体液との直接接触 | 平均10年程度 | 感染成立の2~3週間後に発熱、頭痛など風邪のような症状が数日から10週間程度続き、その後、数年~10年間ほど無症候期に入る。放置すると、免疫不全が進行し様々な病気を併発する |
性感染症に感染する経路は性交渉だけではなく、体液や血液の付着、タオルや下着を介してなど、様々なところで性感染症に感染する可能性があります。
症状が軽いものから死に至るものまで、放置して自然治癒する性感染症はありません。
治療を途中でやめたり、数日で症状が治ったからと放置するのではなく、必ず完治するまで治療を続けましょう。
不妊の原因になったり生まれてくる子どもが先天的に感染症に感染してしまう可能性もあるので、性感染症に感染したことが分かったら、パートナーにも検査を受けてもらうようにしてください。
ここまで性感染症についてお話ししてきましたが、最後に以下の3つをご記憶いただけると幸いです。
- 1.性感染症は、全部で11種類ある
- 2.性感染症は、無症状のものや、発症まで数年を要するものがある
- 3.性感染症は、放置して自然治癒することはない